2015年11月23日

Synology NASを使った写真管理

私が写真管理に利用しているSynologyのNASは、最近、11/14と11/21の2回にわたって日経新聞電子版でも紹介されていました。意外にもSynologyについて知りたい方が多いのかと思い、今回は、Synology NASで私が具体的にどのような設定を行っているのかご紹介したいと思います。 なお、私の写真の管理方法は、以前に以下のエントリーでも紹介しています。

写真管理のMacへの移行:
http://macfan0707blog.seesaa.net/article/426019834.html

写真管理の概要
私がSynology NASで行っていることは、家族用のアルバムと個人用のアルバムを作成し、家族用のアルバムを家族全員で参照できるようにし、個人用のアルバムを特定の個人にしか参照できないように制限することです。 Synology NASは、ブラウザ経由で操作できるDiskStation Manager(DSM)と呼ばれるアプリケーションで各種設定を行うことができます。DSMはSynology NASのOSのようなものです。一方、写真の設定の多くは、DSM上で動く、Photo Stationと呼ばれるアプリケーションで行います。Synology NASでは、写真管理用に"/photo"という共有フォルダがデフォルトで作成されますが、Photo Stationでは、このフォルダーの下を管理することになります。

アカウントの作成
まず、アカウントの作成を行います。アカウントの作成は、DSMで行います。DSMの中の「コントロールパネル」を開くと、「ユーザ」というアイコンがありますので、そこをダブルクリックして開きます。これは、Synology NAS全体で有効なアカウントを作成する機能ですが、ここで作成したアカウントをPhoto Stationの中でも使い回すことができます。
アカウントの作成が終わったら、Photo Stationを起動します。admin権限のアカウントでログインすると、「設定」メニューが出てきますので、そちらを選択します。そして、一番上の「ユーザアカウント」の欄で、「DSM アカウント」を選択します。これで、DSMで作成したアカウントをPhoto Stationでも利用できるようになります。
ここで、「Photo Station アカウント」を選択してしまうと、Photo Station用に新たにアカウントを作成しなければならなくなります。こちらを選択する必要はほぼないでしょう。

アルバムの作成
アルバムの作成は、Photo Stationで行います。私は、「家族」「妻」「娘」「私」の4つのアルバムを作成しています。家族のアルバムには、家族全員のアカウントからのアクセスを許可し、個人のアルバムには、各個人からのアクセスのみを許可します。具体的には、以下の手順になります。

  1. Photo Stationのアルバムを選択した状態で「追加→アルバムの作成」
  2. アルバムのプロパティを設定
    • フォルダー名:ここでアルバムの名前を付けます。ここで指定した名前で"/photo"の下にフォルダーが作成されます。
    • 説明:アルバムの説明を記載します。
    • 許可タイプ:アクセス許可のタイプを指定します。公開アルバム、個人アルバム、パスワードの3種類が指定できます。公開アルバムは、すべての人にアルバムが公開されます。個人アルバムはアクセスが許可されたユーザのみ閲覧できます。パスワードは、正しいパスワードを入力したユーザのみ閲覧できます。私は、個人アルバムを選択し、適切なユーザのみにアクセスを許可しています。
    • 権限の割り当て:このボタンを押すと、各ユーザに対するアクセス権の指定画面が現れます。私は、家族用アルバムには「妻」「娘」「私」の3人を割り当て、個人のアルバムにはそれぞれ対応するアカウントを1つだけ割り当てています。
    • ファイル変換:Synology NASはアルバムに保存された写真のインデックスとサムネイルを自動的に作成してくれます。モバイルアプリケーションから参照するときは、フルサイズの写真ではなく、サムネイルを参照しますので、動きはかなり軽快になります。インデックスとサムネイルの作成対象にしたくない場合は、「このアルバムの変換を無効にする」にチェックを入れます。
  3. 18.アルバムのプロパティ画面.png 18.権限の割り当て.png
  4. 家族アルバムの下に「年」単位のアルバムを作成
    私は、家族のアルバムの下にさらに「年」単位のアルバムを作成しています。さらにその下に、その年のイベントごとにフォルダーを作成して写真を格納しています。Photo Stationでは、フォルダーが作成されると、自動的にアルバムとして認識されるので便利です。逆に、"/photo"の下に存在するフォルダがすべてアルバムとして認識されてしまうため、Macに付属の「写真アプリ」のようにフォルダーの管理体系を自分で指定できない場合には使えません。
  5. 18.年ごとのアルバム作成.png
  6. 個人のアルバムの下は各人が管理
    個人のアルバムの下には、特に特定のフォルダーは作成しません。この個人アルバムに対して、iPhoneなどで撮影した写真を自動転送する設定を行います。具体的には、Photo Stationと連動するDS Photoというモバイルアプリがありますので、各個人のiPhoneにインストールして自分のアルバムの下にデータを自動アップロードする設定をしておきます。
  7. 04.アップロード.png

    個人アルバムの下には、DS Photoから自由にアルバムが作成できますので、アップロードされた写真を各自が自由にアルバムに分類するようにしています。

スマートアルバム
スマートアルバムは、写真に保存された情報からPhoto Stationが自動的に分類してアルバムを作成する機能です。私は、個人アルバムを年ごと、月ごとに分類するために利用しています。 具体的な設定は以下のように行います。

  1. Photo Stationのスマート アルバムを選択した状態で「追加→新しいスマート アルバム」を選択
  2. スマートアルバムのプロパティを設定
    • アルバム名:スマートアルバムの名前を指定します。
    • アルバム:スマートアルバムの作成対象となるアルバムを指定します。家族アルバムは、そもそも年毎のアルバムで管理しているので、ここでは「妻用」「娘用」「私用」の3つのアルバムを指定します。
    • フィルター項目:年ごと、月ごとのアルバムを自動的に作成するために、フィルター項目として「撮影日」を指定して、フィルターしたい期間を指定します。
  3. 18.スマートアルバムのプロパティ.png

以上がSynology NASを使った写真管理の概要になります。Synology NASの良いところは、アカウントごとにアルバムへのアクセス制御をきめ細かく行える点と、モバイルアプリケーションから快適にアルバムを操作できる点です。機能的には大変豊富で、私も全てを使いこなせている訳ではありません。また、便利な機能などありましたら、ご紹介させていただきます。

タグ:NAS Synology
posted by たんさん at 19:02| Comment(0) | TrackBack(0) | NAS | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年11月08日

iMovie 10.1にバージョンアップして困ったこと

先日iMovieが10.0から10.1にバージョンアップされました。4K解像度のムービーが作成できるようになったことなどが変更点として取り上げられていますが、実はファイルの管理体系が大きく変更されています(あまり話題になっていませんが)。また、バージョンアップに伴うバグらしき症状に遭遇しました。以下では、ファイルの管理体系がどのように変更され、バグらしき症状にどのように対応したのかを紹介させていただきます。
ただし、アプリの仕様を試行錯誤で理解しながら対応していますので、同じことを行ったとしても全てのケースで解消できるとは限りません。あくまで自己責任でお願いします。

iMovie10.0から10.1の変更点
機能上の変更点は、Appleのホームページにも出ているとおり以下のようになります。

  1. 対応するMacコンピュータで、圧倒的に美しい4K解像度(3840×2160)でムービーを作成および共有(1)
  2. よりリアルでスムーズな動きを実現する1080p HD/60 fpsビデオでムービーを作成および共有
  3. iOS用iMovie(バージョン2.2以降)からムービーや予告編を読み込んで、iOSデバイスで編集を始めたムービーをMacで仕上げることが可能に
  4. 新しくなったメディア表示で、ライブラリ内のブラウズ時に一度により多くのビデオや写真を表示
  5. プロジェクト表示でムービーや予告編を簡単に検索して選択
  6. ムービーの編集中にブラウザのタブからタイトル、背景、トランジション、ミュージックにすばやくアクセス
  7. ムービーの編集中にブラウザを隠すオプションを追加
  8. iOS用iMovieに含まれる10種類のビデオフィルタを追加
  9. Retina 5Kディスプレイ搭載のiMacで、ムービーの編集中に4Kビデオをピクセル単位で表示

しかし、私にとってはもっと重大な変更がありました。それは、iMovieで扱う、ライブラリ、イベント、プロジェクトの階層構造の変更です。iMovieが扱うファイルの階層構造については、以前に下記のエントリーで紹介しました。

http://macfan0707blog.seesaa.net/article/428064998.html

これまで、iMovieではライブラリ→イベント→プロジェクトの階層構造が保たれていました。つまり、新規のプロジェクトを作成する際には、必ずどのイベントに所属するのかを指定していました。ところが、10.1からはイベントを指定することなくプロジェクトを作成するように変わっています。このことは、プロジェクトがイベントと並列に存在していることを意味します。

1プロジェクト作成.png

この変更は、私が見る限りネット上のどこにも指摘されていないのですが、私にはとても大きな変更のように感じます。これまでは、バックアップを取る際には、イベントさえ意識しておけばプロジェクトのバックアップももれなく取れたのですが、今後は、イベントとプロジェクトのバックアップをそれぞれ意識しながら取る必要があります。また、私は一つのイベントから複数のプロジェクトを作成することがよくあります。それらのプロジェクトは、イベントをまたがることがなかったため、iMovie自体がそのまとまりを管理してくれていたことは大変便利でした。しかし、今後は自分自身でプロジェクトとイベントの関連を管理する必要が生じます。今回の変更は、私にとっては改悪と言っても良いほどです。
一方、複数のイベントをまたいでプロジェクトを作成する方にとっては、10.1の方が便利かもしれません。10.0以前のiMovieでは、その必然性がないにもかかわらず、プロジェクトを必ずどこか一つのイベントに所属させる必要がありましたので。何れにしてもこのような大きな変更が全く話題になっていないことはとても不思議です。

iMovie10.1へのライブラリ移行におけるバグと思われる症状
iMovie10.0で作成されたライブラリがiMovie10.1のライブラリに移行される際、上記のイベントとプロジェクトの関係が変更されます。つまり、従来は、finderでライブラリの中を見るとイベントフォルダーの下にプロジェクトフォルダーがありましたが、10.1に移行されたライブラリの中身を見ると、イベントとプロジェクトのフォルダーが並列に存在するようになります。

2イベントとプロジェクトのフォルダー.png

しかし、よく見るとプロジェクトフォルダーの一部が欠けており、そのフォルダーはイベントフォルダーの下に取り残されています。この一つだけ残されたプロジェクトは、iMovieの画面から複製しようとしても、削除しようとしてもできません。つまり、この一つのプロジェクトだけは正しく移行されていないようなのです。

ライブラリの修正
特定のプロジェクトが複製も削除もできないままでは、さすがに困ってしまいますので、これらの修復を試みます。修復は以下の手順で行いました。

  1. 壊れたプロジェクトをNASにバックアップされたライブラリからコピー
    壊れたプロジェクトは、そのライブラリの中では複製も削除もできないのですが、他のライブラリにコピーすることはできるようです。そこで、NAS上にバックアップされたライブラリを読み込み、そのNAS上の破損したものと同じプロジェクトをローカルライブラリにコピーしました。finderでライブラリの中身を見てみると、以下のようにイベントと同じ階層にプロジェクトフォルダーが作成されています(プロジェクト1-2(1))。つまり、外部のライブラリからコピーされたプロジェクトは正しい位置に配置されるので、こちらを残して、イベントフォルダーの下にある方を削除することにします。
    3新たなプロジェクトがコピーされた.png

  2. finderから壊れたプロジェクトを削除
    ここで一度iMovieを閉じて、イベントフォルダーの下に存在していたプロジェクトファイルを削除します。削除後にiMovieを起動すると、下記のようなメッセージが出ますが、「修復」を押して続行します。すると、今度作成された「プロジェクト1-2(1)」に関しては問題なく複製も削除もできます。プロジェクトの名前も「プロジェクト1-2」に直しておきます。
    4修復を促すメッセージ.png

  3. その他のイベントの配下からもプロジェクトフォルダーを削除
    残りの「イベント2」の中のプロジェクトについても同様にNASからコピーして修復します。全てのイベントの配下から移行に失敗したと思われるプロジェクトフォルダーを削除すると、以下のようにイベントフォルダーと並列にプロジェクトフォルダーが並びます。このようにiMovie10.1からは、イベントフォルダーとプロジェクトフォルダーは並列に配置されるようになります。
    5iMovieの新しいフォルダー構成.png

以上の手順で修復したプロジェクトと、正常に移行されたプロジェクトでは若干の違いがあります。正常に移行されたプロジェクトの場合、プロジェクトを開いて「プロジェクトメディア」の部分を選択すると、プロジェクトを作成した時に読み込んだクリップが表示されるのに対して、修復されたプロジェクトでは、「プロジェクトメディア」の部分を選択しても何も表示されません。ただし、プロジェクト内で使用したイベントを選択すると、「使用中のメディアの範囲を表示する」にしておけば、クリップ内の使用箇所が正しく表示されます。 というわけで、これで一応問題なく使えそうです。本件、まだネット上にもあまり情報が上がっていませんので、関連情報がありましたら是非教えてください。

タグ:iMovie MacBook
posted by たんさん at 10:30| Comment(0) | TrackBack(0) | iMovie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年11月03日

El Capitanの日本語ライブ変換機能

前回は、Mac Fanの最新号(2015年12月号)でEl Capitan特集が行われていることを紹介しました。

http://macfan0707blog.seesaa.net/article/428895741.html

その中から日本語ライブ変換についてご紹介したいと思います。最初は、日本語入力の際にスペースやエンターキーを押してしまう癖が抜けず、うまく使いこなせなかったのですが、Mac Fanの記事を読み、幾つかの便利機能を取得し、我慢してひたすら入力し続ける練習を重ねるうちに、これまで以上に入力効率が上がりましたので、特にこの機能を取り上げてご紹介しようと思います。

全くスペースを押さずに入力可能
ライブ変換をONにすると、全くスペースを押さずに日本語入力を進めることができます。下記で動画でも見られますが、誤変換があっても気にせずに入力を進めると、後で正しい漢字に変換されますので、慣れてくると非常に入力効率がアップします。

英数・かな変換も不要に
Mac Fanで紹介されていた技を使うと、ライブ変換中に英語入力が可能となり、英数・かな変換も不要になります。具体的には、以下の手順で設定します。

  1. システム環境設定→キーボード→入力ソースを選択
  2. Shiftキーの動作で「英字モード」を選択

以上の設定を行うと、かなモードで入力中に英語を入力したくなった場合に、Shiftキーを押すことにより英数モードに切り替える事が可能となります。そのあと、もう一度Shiftキーを押すと、かなモードに戻れます(Mac Fanではかなモードに戻る際に「かな」キーを押すと書かれていましたが、Shiftでも戻れます)。下記の動画を参考にしてみてください。

変換が確定しても再変換可能
ライブ変換では、入力を進めると以前に入力した部分がどんどん確定されていきます。確定された部分の漢字を直したい場合は、誤変換の部分を選択して「かな」キーを2回押すことにより、再変換を行うことができます。下記の動画の最後の部分を参照してみてください。

以上ご紹介した通り、この機能は日本語入力に慣れている人ほど抵抗があるかもしれません。しかし、スペースやエンターを押さずに我慢して入力を続けるうちに、今まで以上に便利に入力できることに気がつくはずです。皆さんも是非試してみてください。

posted by たんさん at 22:11| Comment(0) | TrackBack(0) | El Capitan | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする