2015年11月08日

iMovie 10.1にバージョンアップして困ったこと

先日iMovieが10.0から10.1にバージョンアップされました。4K解像度のムービーが作成できるようになったことなどが変更点として取り上げられていますが、実はファイルの管理体系が大きく変更されています(あまり話題になっていませんが)。また、バージョンアップに伴うバグらしき症状に遭遇しました。以下では、ファイルの管理体系がどのように変更され、バグらしき症状にどのように対応したのかを紹介させていただきます。
ただし、アプリの仕様を試行錯誤で理解しながら対応していますので、同じことを行ったとしても全てのケースで解消できるとは限りません。あくまで自己責任でお願いします。

iMovie10.0から10.1の変更点
機能上の変更点は、Appleのホームページにも出ているとおり以下のようになります。

  1. 対応するMacコンピュータで、圧倒的に美しい4K解像度(3840×2160)でムービーを作成および共有(1)
  2. よりリアルでスムーズな動きを実現する1080p HD/60 fpsビデオでムービーを作成および共有
  3. iOS用iMovie(バージョン2.2以降)からムービーや予告編を読み込んで、iOSデバイスで編集を始めたムービーをMacで仕上げることが可能に
  4. 新しくなったメディア表示で、ライブラリ内のブラウズ時に一度により多くのビデオや写真を表示
  5. プロジェクト表示でムービーや予告編を簡単に検索して選択
  6. ムービーの編集中にブラウザのタブからタイトル、背景、トランジション、ミュージックにすばやくアクセス
  7. ムービーの編集中にブラウザを隠すオプションを追加
  8. iOS用iMovieに含まれる10種類のビデオフィルタを追加
  9. Retina 5Kディスプレイ搭載のiMacで、ムービーの編集中に4Kビデオをピクセル単位で表示

しかし、私にとってはもっと重大な変更がありました。それは、iMovieで扱う、ライブラリ、イベント、プロジェクトの階層構造の変更です。iMovieが扱うファイルの階層構造については、以前に下記のエントリーで紹介しました。

http://macfan0707blog.seesaa.net/article/428064998.html

これまで、iMovieではライブラリ→イベント→プロジェクトの階層構造が保たれていました。つまり、新規のプロジェクトを作成する際には、必ずどのイベントに所属するのかを指定していました。ところが、10.1からはイベントを指定することなくプロジェクトを作成するように変わっています。このことは、プロジェクトがイベントと並列に存在していることを意味します。

1プロジェクト作成.png

この変更は、私が見る限りネット上のどこにも指摘されていないのですが、私にはとても大きな変更のように感じます。これまでは、バックアップを取る際には、イベントさえ意識しておけばプロジェクトのバックアップももれなく取れたのですが、今後は、イベントとプロジェクトのバックアップをそれぞれ意識しながら取る必要があります。また、私は一つのイベントから複数のプロジェクトを作成することがよくあります。それらのプロジェクトは、イベントをまたがることがなかったため、iMovie自体がそのまとまりを管理してくれていたことは大変便利でした。しかし、今後は自分自身でプロジェクトとイベントの関連を管理する必要が生じます。今回の変更は、私にとっては改悪と言っても良いほどです。
一方、複数のイベントをまたいでプロジェクトを作成する方にとっては、10.1の方が便利かもしれません。10.0以前のiMovieでは、その必然性がないにもかかわらず、プロジェクトを必ずどこか一つのイベントに所属させる必要がありましたので。何れにしてもこのような大きな変更が全く話題になっていないことはとても不思議です。

iMovie10.1へのライブラリ移行におけるバグと思われる症状
iMovie10.0で作成されたライブラリがiMovie10.1のライブラリに移行される際、上記のイベントとプロジェクトの関係が変更されます。つまり、従来は、finderでライブラリの中を見るとイベントフォルダーの下にプロジェクトフォルダーがありましたが、10.1に移行されたライブラリの中身を見ると、イベントとプロジェクトのフォルダーが並列に存在するようになります。

2イベントとプロジェクトのフォルダー.png

しかし、よく見るとプロジェクトフォルダーの一部が欠けており、そのフォルダーはイベントフォルダーの下に取り残されています。この一つだけ残されたプロジェクトは、iMovieの画面から複製しようとしても、削除しようとしてもできません。つまり、この一つのプロジェクトだけは正しく移行されていないようなのです。

ライブラリの修正
特定のプロジェクトが複製も削除もできないままでは、さすがに困ってしまいますので、これらの修復を試みます。修復は以下の手順で行いました。

  1. 壊れたプロジェクトをNASにバックアップされたライブラリからコピー
    壊れたプロジェクトは、そのライブラリの中では複製も削除もできないのですが、他のライブラリにコピーすることはできるようです。そこで、NAS上にバックアップされたライブラリを読み込み、そのNAS上の破損したものと同じプロジェクトをローカルライブラリにコピーしました。finderでライブラリの中身を見てみると、以下のようにイベントと同じ階層にプロジェクトフォルダーが作成されています(プロジェクト1-2(1))。つまり、外部のライブラリからコピーされたプロジェクトは正しい位置に配置されるので、こちらを残して、イベントフォルダーの下にある方を削除することにします。
    3新たなプロジェクトがコピーされた.png

  2. finderから壊れたプロジェクトを削除
    ここで一度iMovieを閉じて、イベントフォルダーの下に存在していたプロジェクトファイルを削除します。削除後にiMovieを起動すると、下記のようなメッセージが出ますが、「修復」を押して続行します。すると、今度作成された「プロジェクト1-2(1)」に関しては問題なく複製も削除もできます。プロジェクトの名前も「プロジェクト1-2」に直しておきます。
    4修復を促すメッセージ.png

  3. その他のイベントの配下からもプロジェクトフォルダーを削除
    残りの「イベント2」の中のプロジェクトについても同様にNASからコピーして修復します。全てのイベントの配下から移行に失敗したと思われるプロジェクトフォルダーを削除すると、以下のようにイベントフォルダーと並列にプロジェクトフォルダーが並びます。このようにiMovie10.1からは、イベントフォルダーとプロジェクトフォルダーは並列に配置されるようになります。
    5iMovieの新しいフォルダー構成.png

以上の手順で修復したプロジェクトと、正常に移行されたプロジェクトでは若干の違いがあります。正常に移行されたプロジェクトの場合、プロジェクトを開いて「プロジェクトメディア」の部分を選択すると、プロジェクトを作成した時に読み込んだクリップが表示されるのに対して、修復されたプロジェクトでは、「プロジェクトメディア」の部分を選択しても何も表示されません。ただし、プロジェクト内で使用したイベントを選択すると、「使用中のメディアの範囲を表示する」にしておけば、クリップ内の使用箇所が正しく表示されます。 というわけで、これで一応問題なく使えそうです。本件、まだネット上にもあまり情報が上がっていませんので、関連情報がありましたら是非教えてください。

タグ:iMovie MacBook
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2015年10月18日

iMovieがすごい5つの理由

iMovieの使い勝手の良さに感動
私は8月にWindowsからMacに乗り換えました。私がMacを買うに至った経緯は以下に記載しています。

http://macfan0707blog.seesaa.net/article/425397662.html

Windowsを使っていた頃、動画編集にはPower Directorを使っていました。編集素材は、子供の学園祭等のイベントや、家族旅行の記録です。Power Directorにも取り立てて不満はなかったのですが、Macを買ってiMovieを使ってみて、その使い勝手の良さに感動しています。動画編集ソフトは、Power DirectorとiMovieしか使ったことがありませんので、多少素人臭い感想になってしまうかもしれませんが、私が感動したポイントについて報告したいと思います。

1.関連する情報がまとめて管理できる
iMovieではライブラリ→イベント→プロジェクトという階層構造でデータを管理しています。ライブラリとは、Movieが扱うデータの管理単位になります。iTunesや写真アプリなどのライブラリをFinderで見ると、1つのファイルで構成されますが、iMovieも同様です。私は「年」でライブラリを分けて管理しています。iMovieは複数のライブラリを同時に読み込むこともできます(iTunesは一度に一つのライブラリしか読み込めませんので、別のライブラリを読み込む場合には、起動時に切り替える必要があります)。
イベントとは、動画ファイルの集合を表しており、私は撮影日ごとにイベントを分けています。例えば、旅行に行った時の動画は、初日、二日目のようにイベントを分けています。参考までに、私の動画ファイルの管理体系を以下のエントリーで紹介しています。

http://macfan0707blog.seesaa.net/article/426529757.html

プロジェクトには、イベントの中の動画ファイルを使って編集を行った情報が保存されています。プロジェクトは、イベントの中に所属しますが、自分が所属するイベント以外の動画ファイルを利用することもできます。私は一つのイベントに対して、iMovieの予告編機能を使って作成したダイジェスト版と、15分程度の長さに編集した本編の2つのプロジェクトを作成しています。

Finderでライブラリファイルを右クリックして「パッケージの内容を表示」を選択すると、ライブラリの中にあるイベントを確認することができます。イベントは、ライブラリの中でフォルダーに分かれて管理されています。さらにイベントフォルダーの中を見ると、プロジェクトごとのフォルダーが存在します。このようにiMovieでは関連する動画のまとまりが把握しやすいように、ライブラリの中にイベントやプロジェクトを自動的に作成してくれます。

一方、Windows時代に利用していたPower Directorは、iMovieで言うところのプロジェクトの概念しかありません。素材ファイルのフォルダー構成は利用者が独自に決定し、その独自に管理された素材ファイルをPower Directorで読み込みます。読み込まれた素材ファイルを使って編集を行い、プロジェクトファイルを保存します。プロジェクトファイルには、素材ファイルのパスの情報と編集情報が保存されます。プロジェクトファイルの保存先は利用者が任意に決定します。つまり、Power Directorで保存される情報はプロジェクトの情報のみで、その情報はどこにでも保存できるため、関連性のあるプロジェクトを一つのフォルダーにまとめるなどして、プロジェクト間の関連性を利用者が独自に管理することになります。

iMovieを使い始めた当初は、ライブラリ→イベント→プロジェクトの概念が完全に理解できず分かりにくいと感じましたが、一度この構造を理解してしまえば非常に管理が容易になります。例えば、一つのイベントに対して、自宅用に編集したものと、友人用に編集したものと、写真のみでスライドショーを作成したものなど複数のプロジェクトを作成したとします。iMovieであればイベントを選択すれば、それに関連するプロジェクトが簡単に一覧表示されます。しかし、Power Directorの場合は自分で関連するプロジェクトファイルを一つのフォルダーに保存して関連性を把握するしかありません。それらがどの素材ファイルを参照しているかも一目ではわからないため、参照している素材ファイルと同じフォルダーにプロジェクトファイルを保存するなどの工夫が必要となります。このように、アプリケーションがイベントとプロジェクトの関連性や、イベントの集合体としてライブラリを構成するような関連性を管理してくれることは、iMovieの魅力的な特徴となっています。私にとっては大変管理がしやすく助かっています。

2.スキミングが便利
編集の中心は、素材ファイルから必要なシーンをトリミングしていく作業になります。これまでは、タイムライン上の動画を等倍で再生しながら不要なシーンをトリミングで削除していました。
一方、iMovieにはスキミングという機能があり、マウスでタイムライン上のシーンの上を撫でると、マウスカーソールの下のシーンを即座に表示してくれます。スキミングしながら詳しく確認したいシーンが表示された瞬間にキーボードのspaceボタンを押すと、そのシーンから再生が始まります。もう一度spaceキーを押すと再生は停止し、再びスキミングが可能となります。スキミングとspaceキー操作を使って、必要なシーンを素早く探すことができるようになったことは、iMovieに切り替えたことの大きなメリットとなっています。

3.分割/トリムの処理が早い
私は、Power Directorでトリミングを行う際には、トリミング専用の画面を開いて行っていました。一つ一つのクリップに対して、トリミング画面を開き、開始位置と終了位置を指定して動画の前後のシーンをカットすることにより、必要なシーンを抜き出していました。
iMovieでは、上記のスキミングでクリップの冒頭の不要なシーンが終わる位置で停止させ、「option + "/"」キーを押すと、冒頭の不要なシーンがカットされます。さらにspaceキーを押して再生を再開し、必要なシーンの最後の位置で再びspaceキーを押して停止させ、「option + "/"」キーを押すと、それ以降の不要なシーンがカットされます。この間、別のサブウィンドウを開くことは一度もなく、iMovieのメインウィンドウ上でキーボード操作を行うだけでトリミングが完了します。「option + "/"」を押した時に、再生ヘッドの前を削除するか、後ろを削除するかは、再生ヘッドがシーンの半分よりも前半にあるか、後半にあるかで決まります。よって、半分以上のシーンをカットするような特殊な場合には、「option + "/"」キーは使えません。
さらに、iMovieでは、クリップのトリミングや分割が極めて高速です。Power Direcotrでは、トリミングも分割も別画面で行いますので、別画面上で操作を行って「OK」ボタンを押した後にしばらく待たされます。また、分割を元に戻す場合などは、それに輪をかけて待たされます。しかし、iMovieでトリミングや分割を行っていて、ストレスを感じたことはありません。

4.ファイル出力がバックグラウンドで行われる
もう一つiMovieの優れている点は、時間のかかる動画出力処理がバックグラウンドで行われることです。特定のプロジェクトで編集が終了し、MP4ファイルを出力する場合、数十分の単位で時間がかかります。Power Directorでは、動画出力中は他の作業はできず、待つしかありませんでしたが、iMovieは出力処理がバックグラウンドで行われるため、別のプロジェクトの編集を行うことができます。これもかなり作業効率のアップに貢献しています。バックグラウンド処理中にMacの利用をやめてスリープモードに入ったとしても、次に復帰した時に続きから処理を継続してくれます。

5.予告編がかっこいい
iMovieには予告編という機能が付いています。これは、Appleが用意したテンプレートにクリップをはめていき、指定された場所で適当なキャプションを入れるだけで、映画の予告編のようなかっこいい映像を作成することのできる機能です。ネット上でもいろいろ紹介されています。

http://allabout.co.jp/gm/gc/416730/

この機能、バカにせずに使ってみた方がいいです。絵コンテの欄では、クローズアップ、ミディアム、ワイドなどの指定がありますが、あまり気にせず好きなクリップを当てはめていき、通しで再生してみて流れが悪いところを修正し、適切なキャプションに直しながら改善していくと、かなりカッコイイ映像に仕上がります。ある程自分で表現したいストーリーを考え、キャプションを工夫するとちょっと感動するような予告編が出来上がります。私はこれが気に入ってしまい、一つのイベントに対して、必ず本編と予告編の2つを作成するようになりました。

悪いところも少しだけ
Power Directorと比べてiMovieが劣っていると感じるところも挙げておきます。まず、編集後の動画ファイルを出力するスピードは、Power Directorの方が早い気がします(マシンスペックも違うので、定量的な比較は難しいですが)。
また、私は作成した動画をDVDやBlu-rayに焼く必要があるので、iMovieにその機能がないことには困っています。現状では、MP4ファイルの出力までをiMovieで行い、メニューの作成とメディアへの書き込みはPower Directorで行っています。したがって、Windowsマシンもまだ我が家からなくすことはできません。MacBook Pro単体ででディスクへの書き込みを行うためには、何れにしても外付けのBlu-rayドライブを購入する必要がありますので、ライティングソフトのToast12も付属した以下の商品を買うかどうか思案中です。

http://www.logitec.co.jp/products/bluray/lbdpub6u3msv/index.php

総合的に見てiMovieは動画編集ソフトとして大変使い勝手が良く、私は大満足しています。

タグ:MacBook iMovie NAS
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2015年10月02日

NASでiMovieを使う手順

Automatorを使ってNAS上にiMovieの保存先を作成
以前ご紹介したとおり、iMovieをNASに保存するためにはちょっとしたコツがいります。

http://macfan0707blog.seesaa.net/article/426529757.html

ざっとおさらいしておくと、以下のような手順が必要となります。

  1. おまじないを打つ (defaults write -app iMovie allowNV -bool true)
  2. NAS上にディスクイメージを作成する
  3. NAS上のディスクイメージにマウントする

上記の 1. 2.については、1度行ってしまえば、再設定は必要ありませんが、3.に関してはMacを再起動するたびにマウントが解除されてしまうため、再設定が必要となります。そこで再びAutomatorを使って自動化します。

ディスクイメージのマウントをAutomatorで自動化
上記の3.をAutomatorで実行するためには、以下の2つのステップでできそうです。

  1. 「指定されたFinder項目を取得」でディスクイメージのファイルを与える
  2. 「ディスクイメージをマウント」を実行

しかし、上記をAutomatorで実行しても、特にエラーも出ませんが、マウントもされません。そこで、Google先生に聞いてみると、同様に悩んでいる人がいました。

http://oshiete.goo.ne.jp/qa/2277603.html

どうやら、「ディスクイメージをマウント」ではなく「Finder項目を開く」を使うと良いようです。前回作成したログイン時のNAS上のフォルダーのマウント処理と合わせて、ログイン時の処理に組み込みました。以下がAutomatorの設定になります。

09.Automatorの設定.png

これをアプリケーションとして保存し、ログイン時のスタートアップに追加すると、ログイン時に必ずディスクイメージのマウントが実行されます。

09.Finderのマウント状態.png

これで、NAS上にiMovieライブラリを作成する準備が完了です。

iMovieライブラリをNAS上に作成
以上の準備をしておけば、NAS上にiMovieライブラリを作成できます。

09.新規ライブラリ作成.png

こうしておけば、NAS上に作成したライブラリに、イベント単位でバックアップを取ることができます。イベントのNASへのコピーはあっという間に終わります(バックグラウンドで処理が動いているのでしょうか?)。 09.イベントをコピー.png

私は、ローカルで編集して、ある程度作業が終了したら、イベント単位でバックアップを取るようにしています。NAS上のライブラリを直接編集しても、まあなんとか動きますので、少々の修正なら直接行ってしまう場合もあります。この辺の使い勝手は、Windows時代に使っていたPower Directorを遥かに上回ります。その他にもiMovieの使い勝手はこれまで使っていたソフトを凌ぐものがありますので、機会があればレポートしたいと思います。

タグ:NAS MacBook
posted by たんさん at 23:33| Comment(0) | TrackBack(0) | iMovie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする